2017年9月5日

北海道 樹木下の地表を伐採せずにレーザー搭載ドローンで計測実施

テラドローン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表/徳重 徹、以下テラドローン)は、北海道三笠市桂沢の一般国道452号改良工事請負人: 宮坂建設工業株式会社、(本社: 北海道帯広市、代表/宮坂 寿文、以下宮坂建設工業)にて、樹木下の地盤をレーザー搭載ドローンにて計測を実施致しました。

 

一般国道452号は、夕張市を起点とし、旭川市へ至る幹線道路です。本工事の目的は、桂沢ダム嵩上げにより、水没する国道の付け替え道路を整備する全延長4.5kmのうち、現在供用中道路のすぐ横工事延長300mの道路を新設する工事となります。工事を執り行う場所は国有林に囲まれている場所のため、環境に配慮した施工はもとより、工事による交通災害などを防ぐことが最重要項目とされております。

 

従来、森林部の施工は、急傾斜地であり工数がかかることが多いため、樹木の伐採をしてから、地形測量を実施することが一般的でした。一方で、ドローンによるレーザー計測では、航空機を用いるよりも高密度なデータを取得できること、写真測量と異なり樹木下の地表面データを3次元測量することが可能であること、が特徴です。そこで、今回、大型造成工事、断崖、山林・森林におけるドローンを用いたレーザー計測を適用してきたテラドローンが、自社のノウハウを活かし、これらの課題を解決すべく計測を執り行うこととなりました。これまで計測に多くの時間が割かれていましたが、今回の計測では、飛行から樹木下のデータ取得まで、約4時間で実施することができ、また、樹木の伐採業務と並行して地形測量を実施することができるため、通行者への影響を抑え、リアルタイムな安全管理と新設道路の早期完成に資することが期待されています。

(レーザー計測による樹木下の点群データの例)

テラドローンは、レーザー測量、構造物の点検等の新技術をもちいたソリューションを提供し、建設現場における安全面の確保と作業効率の向上・工期短縮を目指し、さらなるサービスの向上を目指してまいります。