Terra Drone株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:徳重 徹、以下「テラドローン」)は、全国の測量会社および建設コンサルタント向けに、水底の地形計測が可能なUAV搭載型グリーンレーザスキャナ「Terra LiDAR Green(テラライダーグリーン)」の販売を開始したことをお知らせいたします。
本製品は、これまで高価格が障壁となり普及が進みにくかったUAV搭載型グリーンレーザスキャナによる深浅測量を、従来比20%超の低価格化で実現するものです。これにより、測量・土木分野における安全性と効率性の向上に寄与します。

背景
近年、頻発・激甚化する水害への防災・減災対策やインフラの維持管理、さらには国土交通省が推進する「i-Construction」やBIM/CIM原則適用への対応が急務となっています。
国内の土木・建築分野におけるドローン活用市場は2024年度に約380億円(前年比27%増)に達し、2030年度には619億円規模へと拡大が見込まれるなど、3次元データを活用した測量・点検のデジタル化が急速に進んでいます。こうした河川・海岸管理やインフラ管理の基礎となるのが、陸域から水底までの地形をシームレスかつ高精度に把握する測量技術です。
一方、河川や海岸などの水域測量においては、従来の計測手法に大きな課題が存在します。船による深浅測量は浅瀬(水深0m〜1m前後)での座礁リスクがあり侵入できず、陸上用の赤外線ドローンレーザスキャナは水面で光が反射するため水底の地形を測定できません。そのため、浅瀬エリアは、効率的な計測が難しい「計測の空白地帯」となっています。
水域の深浅測量が可能なグリーンレーザ技術は、こうした課題を解決する手法として期待されています。しかし、従来の対応機器は3,000~4,000万円を超える高価格帯で、各都道府県に数台程度という普及状況にとどまっています。そのため従来の浅瀬計測では、作業員が水中に立ち入る実測に頼らざるを得ず、急流や水底の窪みによる転倒・落水や流出事故といった重大な人身事故リスクが存在します。また、重大なリスクを伴う一方で、実測では数メートルごとの「点」のデータしか取得できず、地形データとしての精度・密度の低さも大きな課題となっていました。
テラドローンは、これまで赤外線ドローンレーザの領域で培ってきた測量・リモートセンシングの普及に関する知見を活かし、従来商品価格比において20%以上となる低価格化を実現し、顧客の機材投資の負担を軽減することで、ドローンによる深浅測量をより多くの現場で利用できるようにするため、「Terra LiDAR Green」を開発し、測量業界への一層の普及を目指します。
「Terra LiDAR Green」の特徴
「Terra LiDAR Green」は、従来のハイエンド機材に匹敵するスペックを維持しながら、導入ハードルを大幅に下げる低価格化を実現したUAV搭載型グリーンレーザスキャナです。

実証では、次の成果を確認しました。
・デュアル波長&楕円走査による高精度な3次元データの取得:
赤外レーザ(1,064nm)とグリーンレーザ(532nm)のデュアル波長を搭載し、陸域から水底までをシームレスに計測します。また、水面への入射角を一定に保つ「楕円走査方式」を採用することで、屈折補正の精度を安定させ、多方向からの照射により死角のない3D点群データを取得します。
・作業の安全性向上:
作業員が水中に立ち入る危険な実測作業を不要とし、陸上からの遠隔操作で安全・確実に浅瀬の測量をすることができます。危険箇所への立ち入りをなくすことで、現場の水難・人身事故リスクを解消します。
・従来の測深力を超えるSecchi:
国内メーカーとして唯一、Secchi数2における優れた測深力を実現。水深10m以上の深い湖において水底地形データの取得に成功しました。従来の計測限界を超え、浅瀬から深場まで高精度な3D点群データを「面」として隙間なく取得できます。
※ 直径30cmの白色円板を水中に沈め見えなくなった深度が1Secchi

今後の展望
テラドローンは、本製品の低価格化を通じて、UAV搭載型グリーンレーザスキャナによる深浅測量をより広く普及させ、河川・海岸管理のDXをさらに加速させることを目指します。今後も、土木・測量分野における社会課題の解決に貢献してまいります。
本事業に関するお問い合わせ
Terra Drone株式会社 土木事業本部 土木プロダクト事業部(担当:仙石)
Email:sales-promotion@terra-drone.co.jp
Terra LiDAR Green:https://terra-drone.net/service/survey/tl/tlg
Webセミナー開催情報
「【10/1リリース】TerraLiDARシリーズ初のGreenLiDAR TerraLiDARGreen」
10月14日(水)11:00~、16:00~
10月15日(木)11:00~、16:00~
それぞれ2回の時間に分けて実施予定
参加申込みURL
https://forms.gle/JcFcaTmuzZf5Yc7i6
<Webセミナーのお問い合わせはこちら>
Terra Drone株式会社 土木事業本部 営業推進(運営事務局 担当:須藤)
メール:sales-promotion@terra-drone.co.jp
Terra Drone株式会社
テラドローンは、「Unlock “X” Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」というミッションを掲げ、ドローンの開発及びソリューションを提供しています。また安全かつ効率的なドローンの運航を支援するための運航管理システム(UTM)の開発・提供や、国外を対象にした空飛ぶクルマ向け運航管理システムの開発にも注力し、幅広い産業に貢献しています。
テラドローンは、測量、点検、農業、運航管理の分野で累計3000件以上の実績を誇っています。また、当社グループを通じて提供されるUTMは、世界10カ国での導入実績があります。こうした成果により、Drone Industry Insightsが発表する『ドローンサービス企業 世界ランキング』で、産業用ドローンサービス企業として2019年以降連続でトップ2にランクインし、2024年は世界1位を獲得しました。さらに、経済産業省主催「日本スタートアップ大賞2025」では、国土交通分野の社会課題に向けた取り組みが高く評価され、「国土交通大臣賞」を受賞しました。
テラドローンは、ドローンや空飛ぶクルマの普及を見据え、“低空域経済圏のグローバルプラットフォーマー”として社会課題の解決を目指します。
詳しくは https://terra-drone.net/
本件に関する問い合わせ
Terra Drone株式会社
メール:pr@terra-drone.co.jp
HP:https://terra-drone.net/