KDDI株式会社
テラドローン株式会社
セコム株式会社
KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠、以下 KDDI)、テラドローン株式会社(本社: 東京都渋谷区、社長:徳重 徹、以下 テラドローン)、セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中山 泰男、以下 セコム)は、埼玉スタジアム2〇〇2(埼玉県さいたま市)の協力のもと、モバイル通信ネットワーク(4G LTE)および人物検知機能に対応したスマートドローン(注1)による、スタジアムでの広域警備の実証(以下 本実証実験)に国内で初めて(注2)成功しました。
本実証実験では、高高度で広域監視する俯瞰ドローンが、AIを活用した人物検知機能によりリアルタイムに不審者を自動検知し、その位置情報を特定します。さらに、地図と連動した運航管理の指示により、低高度で巡回監視する巡回ドローンが不審者のもとへ自動で急行し、監視センターに警告を通知します。今回はリアルタイムの不審者検知を実現するため、それぞれのドローンにAIを搭載し処理を行っています。
本実証実験の実施にあたり、KDDIとテラドローンは飛行エリア周辺の3次元地図情報、天気・風況情報、上空電波情報を運航管理システム上で確認できる新たな運航管理システムを開発しました。
これらの情報を用いた飛行の予約・承認機能により、遠隔からでも事前に遠隔監視システム上で飛行予定エリアの安全性を確認し、飛行可否を判断することが可能となりました。
また、セコムは運航管理システムを警備で利用する際の要件定義を行いました。
今回、AIおよび情報提供機能に対応した新たな運航管理システムを開発したことで、警備への活用以外にも、設備点検や災害対策などドローンの活躍が期待される他の分野への活用も可能となります。
KDDIは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、”ワクワクを提案し続ける会社”として、「スマートドローンプラットフォーム」を活用しドローンが活躍する社会の実現を目指すことで、新しい体験価値を創造していきます。
なお、本実証実験は、NEDOの「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト(DRESSプロジェクト)(注3)」における、「警備業務に対応した運航管理機能の研究開発」の一環として実施したものです。
詳細は別紙をご参照ください。
<別紙>
1.本実証実験について
1.本実証実験について
本実証試験は、2018年11月28日、埼玉スタジアム2〇〇2において以下のとおりで実施。
① 高高度で全体を監視する俯瞰ドローンがスタジアムにいる不審者をAIが自動検知、位置情報を算出
② 算出した不審者の位置情報を低高度で巡回している巡回ドローンに運航管理システムを介して送信
③ 受信した位置情報をもとに巡回ドローンが不審者のもとに急行
2.運航管理システムについて
KDDIとテラドローンはDRESSプロジェクトにおいて、ドローンの運航管理システムの開発を進めています。ユーザーが扱う運航システムの上位に管理システムを構築し、ドローンの飛行に必要な各情報による飛行予約・承認機能を実装することにより、事前に周辺環境の安全性を確認した上での飛行判断が可能となります。地図データは株式会社ゼンリン、天気・風況データは株式会社ウェザーニューズ提供の情報を活用しています。
3.各社の役割
(注1)KDDIの通信ネットワークを利用することで、より長距離で安全な運用を可能としたドローンのこと。
詳細については、スマートドローンHP (http://smartdrone.kddi.com/)を参照。
(注2)2018年12月18日セコム調べ。モバイル通信ネットワークを活用し、AIを搭載したドローンによる遠隔警備。
(注3)ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト(DRESSプロジェクト)
プロジェクト期間は2017年度から2021年度の5年間で、2018年度予算は32.2億円。
DRESSは、Drones and Robots for Ecologically Sustainable Societies projectの略称。
http://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP2_100080.html
<参考>
世界初、4G LTEで自律飛行する複数ドローンを活用した広域警備に成功
(http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2018/03/15/3009.html)
【報道機関からのお問い合せ先】
KDDI株式会社 広報部 TEL:03-6678-0690
テラドローン株式会社 広報部 TEL:03-6419-7193
セコム株式会社 コーポレート広報部 TEL:03-5775-8210