2019年10月30日

MURC(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)とグローバルヘルス領域におけるドローンの活用に関する覚書締結

ドローン技術を活用した新規事業の企画開発・実証実験において協力

テラドローン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長: 徳重 徹、以下、テラドローン)と三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役社長: 村林 聡、以下、MURC)は、グローバルヘルス(国際保健)領域におけるドローンの活用に関して協力を進めるべく、覚書を締結いたしました。両社は、双方の知見や専門性、ネットワークを持ち寄ることにより、ドローン技術を活用した新規事業の企画開発や実証事業に取り組み、保健医療分野を中心としたSDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献を目指していきます。

1.趣旨・背景
ドローン市場は世界的に急速に拡大しており、MarketsandMarkets社の調査※1によると、その市場規模は2019年において44億ドル(USD)と推計され、2025年には636億ドルにまで成長すると見込まれています。今後も、インフラ点検・測量・物流・農業・災害対策など様々な分野において大きな成長が予測されています。保健医療の分野においても同様に、特に低・中所得国において課題とされているコールドチェーン(医療用物資を低温に保つ物流方式)の整備等において、ドローンの活用に大きな期待が寄せられています。一方で、長距離かつ双方向の確実な物資輸送について技術的な課題があることや、ドローンの飛行コントロールには複雑なオペレーションが必要となるため、多大な人的リソースを要すること等、実利用の妨げとなる要因も指摘されています。

テラドローンは、空撮、測量、点検、データ分析、運行管理等の産業用ドローンサービスを展開する、世界最大規模のドローンソリューションプロバイダーです。同社は特に、ドローンの運行管理システムの構築を強みの一つとしており、より安全で確実な物資の輸送を実現するとともに、飛行コントロールに必要となるリソースの大幅な効率化を可能にします。この技術により、保健医療分野におけるドローンの普及が大きく促進されることが期待されます。

MURCに設置したCenter on Global Health Architectureでは、グローバルヘルスの課題解決に取り組んでおり、保健衛生や保健システムの向上に対して、革新的な技術を活用したソリューションの創出を目指しています。本覚書の締結はその取り組みの一つであり、テラドローンとの相互協力のもと、ドローン技術の開発や普及を通して新規事業の創出(アフリカにおけるコールドチェーン改革等)を目指します。また、SDGs達成に貢献するドローン技術およびその活用事例に関して、市民社会、企業、学術機関等に広く普及させるための活動にも協力して取り組んでいきます。

※1   出典: MarketsandMarkets™ Inc. (2019) 「Market Report: Drone Service Market Application (Aerial Photography, Data Acquisition and Analytics), Industry (Infrastructure, Media & Entertainment, Agriculture), Type (Drone Platform Service, Drone MRO, Drone Training, Solution, and Region) – Global Forecast to 2025」

2.各組織の概要
■ 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のシンクタンク・コンサルティングファームです。東京・名古屋・大阪を拠点に、民間企業向け各種コンサルティング、国や地方自治体の政策に関する調査研究・提言、経営情報サービスの提供、企業人材の育成支援、マクロ経済に関する調査研究・提言など、幅広い事業を展開しています。

本件は、国際保健医療(グローバルヘルス)の課題解決を図る当社組織Center on Global Health Architectureが担当しています。

ホームページ: https://www.digitalsociety.murc.jp/globalhealth/architecture/index.html
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■ テラドローン株式会社
テラドローンは、東京本社・全国7支社に加え、アジア、ヨーロッパ、 北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オセアニアの世界25カ国以上に支社を構える、世界最大規模の産業用ドローンソリューションプロバイダーです。海外では石油・ガス、電力、マイニング分野を中心とした保守・点検サービスの展開を加速させているほか、建設、GIS※2、UTM※3など幅広い分野でもソリューションを提供しています。災害復興や区画整理を目的とした大規模な政府プロジェクトや長距離送電線点検など、多くの実績も有しています。

当社によるこれまでの出資先として、ドローン運行管理システム(UTM)の開発・サービスを行うUnifly社、長距離および目視外飛行に適した固定翼機を開発するC-Astral社、石油タンク点検用のドローン開発・サービスを行うRoNik Inspectioneering社、自社開発のガス検知システムで特許を取得しているVentus Geospatial社、鉱山向けのSLAM技術を有するInkonova社など多数に渡ります。今後もドローン最先端技術を持つ世界の企業へ出資を続けていきます。

※2  GIS:Geographic Information System(位置に関する情報を持ったデータを総合的に管理・加工することで、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術)
※3  UTM:UAV※4 Traffic Management(ドローン運航管理システム)
※4  UAV:Unmanned aerial vehicle(無人航空機)

ホームページ: https://www.terra-drone.net/
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【本件に関するお問い合わせ】
テラドローン株式会社 広報担当:細谷
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HP : http://www.terra-drone.net