2020年3月12日

テラドローングループのKazUAV、世界銀行の国際的な災害対策プロジェクトにドローンサービスで貢献 キルギスの学校施設の詳細なデータベースを作成

テラドローングループのKazUAVは、キルギス共和国の首都ビシュケクにある12の学校施設の3Dマッピングをドローンで行い、詳細なデータを世界銀行に提供いたしました。

ドローンにより取得した、キルギスの首都ビシュケクの学校施設の3Dモデル

本サービスは、世界銀行が「持続可能な教育施設の構築」を目的として実施している災害対策プロジェクト(Global Program for Safer Schools、通称GPSS)の一環として実施。同プロジェクトは、世界銀行が事務局を務める防災グローバル・ファシリティ(通称GFDRR)による資金援助を受けています。

今回マッピングの対象となったのは、いずれも様々な建築様式を持ち、市の中心部からの距離も異なる12の学校施設。今回提供されたこの学校施設の詳細なデータは、1〜1.5 cm/pxという高精度で、点群データ、オルソ画像、3Dモデルとして提供されました。これらのデータは、キルギスの学校施設の安全性と機能の向上を目的として活用されます。

今回提供された、キルギスの首都ビシュケクにある学校施設12校の3Dモデル

今回のドローン技術の提供により、学校施設の壁や屋根において、災害により損壊の危険がある箇所を特定。さらに学校周辺の3Dマッピングデータから、緊急輸送サービスへのアクセスのしやすさ、フェンスや湿地などの障害となるものの有無の判断も可能となりました。

KazUAVは、今回ドローンにより得られた膨大なデータから得られた知見を共有し、またそのデータを基に今後すべき災害対策の提案を、災害対策プロジェクト(GPSS)チームに対し行っていきます。さらにこのデータが国家規模においてどのように活用可能かについても提案していきます。

KazUAVの事業開発責任者であるディミトリ・イヴァノフ氏は、「KazUAVは、この数年間、気候帯や気象など様々な条件下でドローンプロジェクトを行ってきた。この経験やそこから得られたノウハウで、より安全で持続可能な学校施設や周辺環境を作るとともに、このような災害対策を、中央アジア地域全体で行っていきたい。」と述べました。

キルギスの首都ビシュケクにある学校で、ドローンを飛行させるKazUAVのドローンパイロットと子ども達

 

■KazUAV
KazUAVは、カザフスタン政府機関や民間企業に、ドローンによるGIS(地理情報システム)サービス、植生管理を含む電力設備の点検、タンクの非破壊検査を含むオンショア・オフショアの石油・ガス設備点検、鉱業向けの露天および地下のマッピングサービスを提供している。

■テラドローン株式会社
東京本社・全国7支社に加え、アジア、ヨーロッパ、 北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オセアニアの世界25カ国以上に支社を構える、世界最大の産業用ドローンソリューションプロバイダー。海外では石油・ガス、電力、マイニング、建設分野を中心とした保守点検・測量サービスの展開を加速させているほか、建設、GIS、UTMなど幅広い分野でもソリューションを提供している。災害復興や区画整理を目的とした大規模な政府プロジェクトや長距離送電線点検など、多くの実績も有する。
日本では大手ゼネコン・建設会社・測量会社・建機メーカー等からの案件を中心に、600回以上のドローン測量実績があり、i-ConstructionのUAV測量実績も全国トップクラス。現在は国内外で350件以上のUAVレーザー計測の実績を基に、早稲田大学との共同開発によるLiDARシステム「Terra Lidar」の開発に成功。国内外への販売を拡大している。

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■本件に関する問い合わせ
テラドローン株式会社
電話 : 03-6419-7193
メール: info.jp@terra-drone.co.jp
HP : http://www.terra-drone.net