テラドローングループ会社Terra InspectioneeringのUTドローン、日本導入を開始。
テラドローンのグループ会社であるTerra Inspectioneering(本社:オランダ)は、世界有数の食品会社Bunge Limited(本社:アメリカ)のオランダ拠点のタンクターミナルに対し、UTドローンによる食用油タンクの点検を実施しております。Bunge Limitedは200年以上の歴史を持つグローバル企業です。
Terra InspectioneeringはBunge社のタンク点検工程の全てを請け負っており、検査には、超音波探傷機能を搭載したUTドローンを使用しております。同社製のUTドローンでは、mm単位の凹凸が探査可能で、食用油の貯蔵タンクに用いられるステンレススチールの検査にも対応しており、第三者認証機関であるEEMUAが提示する検査基準を満たしております。
タンク点検を人手で行う場合、足場設置・ロープアクセスの2つがございます。しかし、平均気温の低いヨーロッパのタンクには、外側に断熱材が塗装されているため、内部からしか点検が行えません。加えて、食用油タンクにはロープアクセス用の天井梁が無いため、足場設置が主流の点検方法となっています。食用油タンクにドローンを導入することで、足場設置にかかる数百万~数千万円のコスト削減、40時間以上の時間短縮が実現され、ヨーロッパではドローンを活用したタンク点検が流行しつつあります。
Terra Inspectioneering社製のUTドローンは、日本のタンク点検・焼却炉点検に導入可能です。昨今の日本国内では、食用油のコスト環境の悪化による値上げが話題となっておりますが、弊社は食品業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、コスト削減に尽力して参ります。
▼UTドローンが屋外で板厚検査を実施する様子(動画)
https://www.youtube.com/watch?v=2aN8DQI0GLY
▼UTドローンが、天井の板厚検査を実施する様子(動画)
※今回実施した点検の様子ではありません。他のプラントでの点検時の様子です。
■Terra Inspectioneering
2016年にRonik Inspectioneeringとして創業。非破壊検査技術とドローンを組み合わせ、目視点検や板厚検査などのサービスを提供し、関連するクラウドソフトやドローンの開発製造を行っている。欧州のオイルガスメジャーや大手化学品会社を中心に300件以上の点検実績をもつ。
The Drone Hero Europe 2019にて、欧州でトップのドローン企業に選出される。2019年にテラドローン株式会社が出資を完了させ、同社はTerra Inspectioneeringに社名を変更。
現在では、特許取得済みの独自のUTドローンを用いた、タンク、ボイラー、煙突などの板厚点検に注力。ドローンで収集した点検対象物の様々なデータは、クラウド上のポータルを介して共有され、クライアントがアクセス可能なシステムを構築・提供している。
■テラドローン株式会社
2016年に創業。東京本社含め、全国に拠点を構え、海外においても欧州・東南アジアを中心に事業展開する、世界最大の産業用ドローンソリューションプロバイダー。世界的なドローン市場調査機関のDrone Industry Insightsによる「ドローンサービス企業 世界ランキング2020」において、産業用ドローンサービス企業として「世界1位」に選ばれる。
日本では大手ゼネコン・建設コンサル等からの案件を中心に、世界でもトップクラスとなる1,500件以上のドローン測量/点検実績がある。現在、測量分野では独自技術による高精度且つ大幅な低価格化を可能とした国内導入実績No1の「Terra Lidar (特許取得済)」を提供。点検分野では海外グループ子会社で欧州の大手オイル&ガス会社を中心に200件以上の実績をもつTerra Inspectioneeringと連携し、特許取得済みのUT(超音波探傷検査)ドローンを用いた検査技術を導入。運航管理分野では、JAL、東京電力、KDDI等と共同でドローン社会の実現において必須の運航管理プラットフォームである「Terra UTM」の開発を行う。
■本件に関する問い合わせ
テラドローン株式会社
電話 : 03-6419-7193
メール: info.jp@terra-drone.co.jp
HP : http://www.terra-drone.net