2023年11月30日

通過したらいきなり新規事業責任者コースの正体。テラドローン流人材育成システム 新規事業立案制度「テラチャレ」始動!

こんにちは、テラドローン広報チームです。

テラドローンでは、2023年2月、創業以来はじめての新規事業立案制度「テラチャレ」を開催しました。テラドローンの新規事業を提案するものです。

2月24日には審査会を実施し、そこで採択されたプランについては、応募者が新規事業責任者としてプロジェクトを進行中です。

すでに新規事業本部として、新規事業立ち上げ専門の部署を構えているテラドローン。しかも未上場のスタートアップが、社内制度として新規事業立案制度をつくるのは希です。なぜ今、全社員向けの新規事業立案制度をタイミングで行ったのか。その内容とは。そして、どんな成果が出たのか。

テラチャレを企画立案した取締役の関にお話を伺いました。

現場目線の新規事業を生み出したい

ーーまずは、社内公募プロジェクト「テラチャレ」をつくった背景を教えてください。

大きく2つの目的があります。1つ目は、人材育成です。このプロジェクトは別名「テラの寺子屋」であり、新規事業を創出できるような人材を育成する場として設けました。というのも、現在テラドローンの社員は約80名。組織が巨大化する中で階層が生まれ、一般の社員と経営層が意見を交換する機会は徐々に少なくなりました。このプロジェクトを設けることで、現場の社員の生の声を聞きつつ、メンバーのモチベーションを向上させ、成長を促す機会になればと考えました。

2つ目は、当然のことではありますが、新規事業を創出するためです。これまでは、経営層や新規事業本部のメンバーが中心となって新規事業創出を進めてきました。ただ、ドローンの業界は非常に変化が激しいため、目の前の数字だけを追うのではなく、常に新しい可能性を追い求めることが必要です。そこで大事になるのが「現場」です。現場で顧客との接点をもつメンバーたちからアイデアを集めることで、より市場に近い観点がわかり、ビジネスチャンスにつながるのではと考えました。


ーーでは、「テラチャレ」の概要について教えてください。

一言でいうと、社内公募の新規事業立案制度です。「テラチャレ」の名前は、社名が由来になっているのはもちろんですが、「Terra」には世界という意味があり、グローバルにチャレンジするプログラムとして企画しました。

提案するアイデアの条件は、「初年度赤字、2年目で単月黒字、3年目黒字化かつ5億円の売上」を見込めるもの。いわゆる簡単なアイデアではなく、中期経営計画やグローバル展開を意識した、ビジネスとして実現可能性のあるレベルを求めました。市場規模やP/L予測、組織体制など実際に事業として進める上で必要な要素が詰められているかについても、審査基準に入れています。

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応募者はプランを約3週間でまとめ、私が主催する審査会で講評します。通過したアイデアに関して初年度は会社として予算を負担をして、応募者には現在の仕事と新規事業の責任者を兼任してもらいます。参加条件としては、チームで参加しても個人で参加してもOK。グループメンバーにテラドローンの正社員がいれば、外部のメンバーがいても可としました。


ーー非常にハードルが高い印象があります。なぜ、このような設計をしたのでしょうか?

確かにハードルは高いですね。ただ、社員の行動指針であるTerra Wayにも「Challenge as Global No.1~志高く、世界No1へ挑め~」「Ownership & Grit~経営者意識とやり切る力~」を掲げていますし、実際に意欲の高いメンバーが集まっています。テラのメンバーならやってくれるだろうという確信がありました。

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このプロジェクトを開催する上で参考にしたのは、リクルートやサイバーエージェントなど、社内起業家が生まれている会社です。テラにおいても今後、経営者としてビジネスに取り組んでいくメンバーを育成したいと考えており、そのレベルに合った難易度に設定しました。


次世代経営人材を育成し、会社の成長をスピードアップさせる

ーー実際にどのようにプロジェクトを進めたのか教えてください。

まず、社内のメンバーが全員参加しているSlackで次の告知を出しました。

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この告知を見て、2月1日の説明会には約30名が参加。応募の条件や参加の心得を伝えました。

このうち、実際に応募があったのは提出期間もタイトだったため、6件でしたが、中には新規事業本部で実際に立案しているメンバーもいたものの、現場からのアイデアも寄せられました。

2月24日に実施した審査会では、非常に精度の高いプランを発表していただきました。審査の結果、2件が通過し、現在実現に向けて進行中です。


ーーはじめてのテラチャレを終えて、手応えはいかがでしたか?

提案されたアイデアは、非常に精度の高いものでしたね。あえて高い難易度にしたことも功を奏したと思います。未上場企業ではあまり新規事業立案制度を実施している会社はありませんが、今後の会社としての発展を考えても、この時期にクオリティの高い制度を実施できたことは大きな成果となりました。

一方で新規性については、やはり我々が一度は考えたことのあるアイデアが多かったのが事実です。これはある意味で、経営層や新規事業本部が現場目線であらゆるアイデアを考えられていることの裏返しであり、よい結果でもあったと思います。

また、多くのメンバーから「次回あれば参加したいです」という声が寄せられました。公募の期間が短く、その間にアイデアをまとめきれなかった社員も多かったと思われます。ほかにも、新規事業本部の方からは「普段仕事として考えているので、辞退します」という声もありました。制度設計として、課題が残る部分もありましたね。


ーー今後、「テラチャレ」をどのように展開していきたいと考えていますか?

今後も半年に1回ほどのペースで継続したいと考えています。また、今回は日本拠点にいるメンバーのみの参加になりましたが、グループ会社を含めて実施していきたいですね。そうすれば現場に近い目線のアイデアがより多く集まってくると思います。

今後もテラでは、ビジネス視点をもった人材の育成に注力していきます。社員の能力を最大限に発揮し、活かせるような社内制度をつくり、会社の成長につなげていきたいですね。

ーー本日はありがとうございました!