こんにちは、テラドローン広報チームです。
「キャリアアップのために転職をしたいけれども、家庭も大事にしたい」
そんな想いを抱えている方にとって、福利厚生がどれだけ整っているかは非常に大切な要素ですよね。
以前、長時間労働が当たり前だったスタートアップの風土も変わりつつあります。健康と幸福を最優先する文化が浸透し、新たなパパたちが子育てに積極的に関与することが期待されています。
男性育休は、仕事と家庭の間のバランスを保ちつつ、キャリアを発展させ、新生パパとしての充実した時間を享受するために重要です。そして、それは男女平等を推進する一助ともなります。パパが育児に参加することで、ママだけが子育てを担うという既定のイメージが崩れ、新しい家庭像が生まれます。
しかし、スタートアップのような少人数組織では、一人一人の役割が大きく、男性育休を導入するのは難しい現実もあります。
そんな中、テラドローンは、スタートアップながらも、男性育休制度を完備。国内社員の取得率は100%を誇ります。
今回はテラドローンが誇るパパ社員2名の対談を実施。育休を切り出した際の職場のリアルな反応や、育休中の出来事、そして育休を終えた今感じることを語り合っていただきました。
<測量事業部 販売責任者>
岡田 拓也(Takuya Okada)
2018年、株式会社リクルートに入社。テラドローンを担当するうちに惹かれ、2022年1月に入社。2022年6月、第1子誕生のタイミングで1ヶ月の育休を取得。テラドローン初の男性育休取得社員。同年、セールス売上Topとなり、初代MVPを受賞。第1子は現在1歳。はじめてしゃべった言葉は「パパ」。
<運航管理事業部 部長>
小澤 泰樹(Taiki Ozawa)
起業、コンサル会社を経て、2021年11月にテラドローンに入社。2022年11月、第二子が誕生して2週間ずつ計1ヶ月の育休を取得。3歳の長女がどんどん口が達者になり、家での仕事はご機嫌取り。でも、すごくかわいい。
男性が育休取得は「当たり前」
ーーおふたりとも育休を取得されています。男性育休は社会的にも進んできてはいるものの、まだまだ一般的とは言えません。まずは、おふたりが育休取得を考えた背景を教えてください。
岡田:私は転職してすぐに育休を取りました。実は面談をしている時期にはすでに妻の妊娠も分かっていたので、面談時にも「育休が取れるか」を聞いていたんです。
というのも、私が働いていたリクルートでは、男性が育休を取得する社員が多かったので、自分も育休を取るものだと思っていましたね。だから、もしテラドローンで育休ができないのであれば、転職時期をずらそうかと考えていました。
ーー転職の面談の際に相談できるのはすごいですね!実際にどのような反応でしたか?
岡田:これまで仕事でも役員の方々に話す間柄だったため、カジュアルにご相談しました。反応としても、「いいですよ、1年必要でしたら検討するので言ってくださいね」といった、特に何も気にしていないような雰囲気でしたね。
とはいえ、テラドローンとして男性育休の実績は無いため、具体的にどのくらいサポートが必要で、どのくらいの期間が取りたいのかは理由も込みで伝えてほしいとの要望を受けました。業務に支障がないのであればサポートできることはするというスタンスで、心理的なハードルは全然ありませんでしたね。
ーー小澤さんの場合はいかがでしたか?
小澤:2人目の妊娠が分かった際、長女の世話も考えると1人目よりも子育てが大変になることが予想できました。我が家の場合は、妻の実家や私の実家の支援もあります。とはいえ、ママがいないこのタイミングは、長女との絆を構築する絶好の機会。自分ができる範囲で子育てに参加したいという思いがありました。
岡田:たしかに、「家族の絆をつくる」時間、という考えは私にもありました。子どもが生まれたタイミングは、夫婦のこれからの関係性にとっても大事な時期になるだろうと感じましたね。
ーー絆をつくるためにも、育休を取得したのですね。周囲の反応はいかがでしたか?
小澤:周りの社員たちも「2人目が生まれるならば、育休取るよね」といった雰囲気でしたね。反対はもちろんありませんでした。もちろん、問題が起きたときはどう対応するかなど業務を整理することは求められましたが、育休自体を咎められたことはありません。
妻の実家も、「この時代なら育休を取れるよね」という雰囲気だったので、安心感がありました。
ーー育休取得において、将来的な評価に影響するのではないかという懸念を感じる男性は多いように思います。その点ではいかがでしたか?
岡田:テラドローンは、「はっきりした」会社です。育休期間中に一時的に成果が出せなくても、それは一時的なものと捉えられます。もし育休後に成果を上げられれば、それは育休取得の有無に関わらず公平に評価されます。
小澤:その通りですね。はっきりした評価基準のある会社なので、結果さえ出せば大丈夫だという確信がありました。
家族の絆をつくる大事な期間
ーー実際に育休取得の期間はどのように過ごしていましたか?
岡田:子どもが生まれる半月前から、いつ生まれても良いようにリモートワークに切り替えました。里帰り出産だったので、家事自体はほとんどしていないのですが、夜のおむつ替えやミルクについては率先して担当していました。
はじめは勝手がわからなくて、妻に怒られることもありましたね。子どもが夜泣きしていても、すぐに起きられないんですよ。でも妻は、我が子の泣き声はすぐ分かるんだとか。だから妻は飛び起きているのに、夜のお世話担当の僕がなかなか起きれなくて。よく叱られてしまいましたね。
小澤:私は3歳の長女の世話がメインでした。実は、出産直前に新型コロナウイルスに家族全員が感染してしまい、私はリモート勤務、妻は入院で非常に大変だったんですよね。
だから生まれてからの方が落ち着いていましたね。妻は産後、療養ができるホテルで赤ちゃんと一緒に過ごしていたので、私は長女と2人きりでの生活を送りました。保育園のお迎えや料理など、妻はいつもこんな大変なことをしていたのかと実感しましたね。また、子どもともすごく仲良くなれた気がします。ずっとママっ子だったんですが、最近ではパパのことも頼ってくれるようになりました(笑)
2回目の育休は、妻の実家に帰省するタイミングで取得しました。しばらく妻の実家で生活することになるので、その準備期間として育休を取得した形です。
ーーお二人とも、育休の取得目的として、家族の絆を深めたいとおっしゃっていました。その点ではいかがでしたか?
小澤:長女とは非常に仲良くなれましたね。また、普段は妻から長女の様子を聞くことが多かったのですが、育休期間中は私から妻に長女の話をする機会が多くて。どこか新鮮でしたね。
岡田:当時は忙しすぎてわけがわからない状況でしたが、あの苦労を一緒に経験できたのは本当によかったと思います。そして新生児の期間は、本当に一瞬なんです。その時期に一緒にいられたのはとても幸せでした。
しかも我が家の場合は、子どもの第一声が「パパ」だったんですよ!(笑)。生まれる前は自分の子どもを本当に可愛がれるのだろうかとか、いろんな不安がありましたが、本当にかわいいですね。
小澤:今1歳ですよね。それは超かわいい時期ですね。
うちの3歳は怪獣ですよ(笑)。イヤイヤ期で暴れ放題。しかも口も達者で、もはや一人の女性なんです。だからご機嫌取りに必死です。僕の家庭の仕事は、誰かのご機嫌取りですから(笑)。でもやっぱり、かわいいんですよね。
ーーおふたりともお子さんにデレデレなのが伝わってきます(笑)
すべての男性に、育休をおすすめする
ーー育休取得後、ワークライフバランスはどのように変化しましたか?
岡田:実は、育休取得後も妻の実家から会社に通っていました。通勤には片道3時間ほどかかるので、とてもしんどかったですね。しかもその時期に、販売責任者という仕事につきました。慣れない仕事も重なり、非常にきつかったです。とはいえ、自分が成長するしかないし、親になるための試練だと考えましたね。
小澤:私の場合は、浦島太郎状態になることなく復帰できました。復帰して家族4人の生活が始まってからは、どうしても妻の負担が大きくなるため、夫婦でルールをつくりながら両立しましたね。普段は、お風呂を入れたり寝かしつけを担当しています。
またテラドローンには、子どもが3歳まで週2回在宅勤務ができる制度があるので、それをフル活用しています。
岡田:現在は、仕事柄出張も多いので、土日は絶対に家族の時間に充てるようにしています。
独身時代であれば、徹夜をして自分の時間を削って成果を出そうという思考でした。しかし今は時間的な制約もありますし、家族も大事にしたい。より効率よく働く意識がついたと思います。
ーー最後にあらためて育休取得を振り返ってみて、いかがでしたか?
岡田:もし育休を取得していなかったらと考えるとぞっとします。生まれた直後には、行政手続きなどもたくさんあります。産後間もない身体がぼろぼろな妻が、すべてこなすのは非常に大変ですから。育休を取れて本当によかったという話は、妻ともよくしていますね。
小澤:私の場合は、家族の支援もあったので、育休がなければ育てられなかったというほどではないかもしれません。しかし「一緒に子育てしている」ことがすごく大事だと思います。この期間に、いわば戦友としてともにがんばった経験は、将来的な関係構築においても生きてくると思いますね。
たまにほかの社員から「育休取った方がいいでしょうか?」と相談されます。私は全員に育休をおすすめしています。
まずは子どもの成長がとてつもなく早いこと。新生児の期間は一瞬なので、その期間を楽しんでほしいです。そして、妻だけに任せていると、どうしても負担が偏ります。家族になる儀式として、絆を深めるために活用していただきたいなと思いますね。
小澤:テラドローンでは、仕事に関しても小さな子どもがいることを、皆さんしっかり理解してくれます。最近では、子どもを介したコミュニケーションも生まれていますね。
出産、子育てのタイミングは、人生で何度もあるものではありません。ぜひこの機会に育休を取得してじっくり子育てに参加して、家族との絆を育んでいただきたいですね。