テラドローン子会社「Unifly」、アントワープ・ブルージュ港に最新版の運航管理システムを導入
~アントワープ港区では3年ぶりの大幅更新・ブルージュ港区には初導入、欧州最大規模の貿易港でのドローン運用の効率化と技術拡大に貢献~

Terra Drone株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:徳重 徹、以下 テラドローン)は、子会社でベルギーに本社を置く運航管理システムプロバイダーのリーディングカンパニーUnifly NV(以下 ユニフライ)が、ベルギーのドローンの飛行管理のためのサービスを開発提供する企業SkeyDrone(以下 スカイドローン)と、アントワープ・ブルージュ港にユニフライが開発したドローン運航管理システム(UTM)「Drone Potal」の最新版を導入したことを発表します。アントワープ港区においては2021年の導入以来の大幅アップデート、ブルージュ港区においては今回初めて導入されました。アントワープ・ブルージュ港は欧州最大の貿易港(※1)で、特にアントワープ港区においては、ドローンの目視外飛行を毎日行っており、ユニフライはそのドローン運用の効率化と技術拡大に貢献しています。2024年2月現在、ユニフライは、アントワープ・ブルージュ港における唯一のUTMプロバイダーです。

※1 アントワープ・ブルージュ港発表 https://newsroom.portofantwerpbruges.com/port-of-antwerp-bruges-merger-of-the-ports-of-antwerp-and-zeebrugge-creates-europes-largest-export-port

概要

ユニフライが開発したUTM「Drone Portal」は、2021年3月中旬にアントワープ港区で運用が開始されて以来、これまでに5,000件以上の飛行許可・承認手続きを実施してきました。今回アップグレードされた最新版の「Drone Portal」は、最適化された自動承認機能をはじめ、ドローン操作との統合サポートやユーザーインターフェース(UI)/ユーザーエクスペリエンス(UX)が強化されています。また今回、「Drone Portal」がブルージュ港区にも導入され、運用エリアが拡大しました。

アントワープ・ブルージュ港は、ベルギーにおいて最も多くのドローン飛行が行われる拠点となっています。 また、ドローンの目視外飛行を促進するD-Hive ネットワーク プロジェクト(※2)に加え、多くのドローンオペレーターが異なる目的で同じ空域を活用しており、ドローンのエコシステムにおいて重要な役割を担っています。さらにアントワープ・ブルージュ港は、欧州初の公式U-Space(※3)空域となる見込み(※4)で、自動飛行における重要なマイルストーンとして注目されています。

※2 D-Hive ネットワーク プロジェクト:ベルギー民間航空局(BCAA) と欧州連合航空安全局(EASA) によって承認された新しい目視外飛行の枠組みで、アントワープ・ブルージュ港において、岸壁管理、監視、インフラ検査、原油流出や浮遊廃棄物の探知などのために毎日、目視外飛行でドローンが飛行し、事故発生時の警備パートナーをサポートしている。
※3 U-Space:欧州のドローン実装のための規制の枠組みまで含めた運航管理に関する概念
※4 アントワープ・ブルージュ港発表 https://newsroom.portofantwerpbruges.com/world-first-in-antwerp-port-area-drone-network-officially-launched

各社コメント

<ユニフライ CEO アンドレス・ヴァン・サルム(Andres Van Salm)>

私たちは、自律飛行に向けたドローンオペレーターの増加に期待しています。今回のUTMのアップグレードに加え、アントワープ港区だけでなくブルージュ港区にも導入を拡大できたことは、アントワープ・ブルージュ港のU-Space対応を前進させるために、重要なマイルストーンだと思っています。アントワープ・ブルージュ港は、ドローンの非分離空域への統合において世界的な最先端の事例となると確信しています。

<アントワープ・ブルージュ港 Chief Digital Information & Innovation Officerエルヴィン・フェルシュトレーレン(Erwin Verstraelen)氏>

ユニフライおよびスカイドローンとのパートナーシップは、未来の変化に対応できる港を目指している当社のコミットメントを再確認するものです。 私たちは共に、ドローンの無人飛行における新たな領域をつくっていきます。

<スカイドローン Managing Director ヘンドリック・ヤン・ファン・デル・グヒト (Hendrik-Jan Van Der Gucht)氏>

今回のアップグレードと運用エリア拡大により、ドローンオペレーターのユーザー体験を向上させるだけでなく、欧州の空域における無人航空機の安全でシームレスな統合を保証し、U-spaceの準備に向けた次のステップを目指していきます。

アントワープ・ブルージュ港

年間2億7,100万トンの総輸出量を誇るアントワープ・ブルージュ港は、世界の貿易と産業における重要な拠点で、コンテナやブレークバルクの取り扱い、および車両の輸送において極めて重要な役割を担っています。 アントワープ・ブルージュ港には1,400社の企業が進出しており、欧州最大の総合化学産業クラスターを形成しています。 この港は、直接的・間接的に合計約16万4,000人の雇用を創出し、210億ユーロの付加価値を生み出しています。
詳しくは https://www.portofantwerpbruges.com/en

SkeyDrone(スカイドローン)

ベルギーの航空管制サービス会社(ANSP)skeyesとブリュッセル空港会社のジョイントベンチャーです。  無人航空機に関連するあらゆるビジネスニーズに対する包括的なソリューションを提供することを目的に設立されました。航空機当局には空域の監視や管理、保護に関する支援を提供、ドローンオペレーターにはドローンの安全な運用を支援、企業にはドローンを活用してビジネスプロセスを最適化するソリューションを提供しています。また、ベルギーにおけるU-Space導入において極めて重要な役割を果たしており、ヨーロッパ初のU-Spaceサービスプロバイダーを目指しています。
詳しくは https://skeydrone.aero/

Unifly NV(ユニフライ)

ベルギーに本社を置くUTM(Unmanned Aircraft System Traffic Management)テクノロジープロバイダーであり、主にドローンや空飛ぶクルマの運航管理システムを開発しています。欧米8カ国で国全体へのUTM導入実績があり、同分野における世界的なリーディングカンパニーです。テラドローンは2016年に戦略的パートナーシップ契約を締結、資本提携も行い、2023年には51%の株式を取得して子会社化。ドイツ政府傘下のANSP(航空管制サービスプロバイダー)であるDFSも同社の知見や技術力を高く評価し、2018年に出資して第二筆頭株主となっています。
詳しくは www.unifly.aero

Terra Drone株式会社

「Unlock “X” Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」というミッションを掲げ、2016年に創業した空飛ぶクルマやドローンの開発及びソリューションを提供するサービスプロバイダーです。東京に本社を置き、国内外の11か国において、特許取得済みである自社開発製の測量用・点検用ドローンを石油ガス・化学・建設業界などへ提供しています。ドローンを用いた非破壊検査作業に関して、世界各国での豊富な実績と高い研究開発力を有しています。また、運航管理システム(UTM)を展開し、世界8か国で導入された実績があります。
詳しくは http://www.terra-drone.net

本件に関する問い合わせ

Terra Drone株式会社
メール: pr@terra-drone.co.jp
HP : http://www.terra-drone.net