急斜面の土砂災害対策を目的とし、自社製品Terra Lidar Oneを用いたレーザー計測を実施。

テラドローン株式会社は奈良県南部において、土砂災害対策を目的としUAVレーザー計測を実施しました。従来手法では1~1.5ヶ月を要するとされた±4センチ以内の高精度な計測を、半日で実施いたしました。

(上:取得したオリジナルデータ 下:グラウンドデータ 植生の影響が強かったものの詳細な地表面データの取得に成功)

7月上旬、静岡県熱海市で大規模な土石流が発生したように、我が国では集中豪雨の影響による土砂災害が毎年発生しています。このような災害を未然に防ぐため、奈良県内の国道沿いの急斜面にて地形計測を実施いたしました。

従来の人力による測量方法では、急斜面に測量機器を担いで登る必要があり危険な作業が求められておりました。そして、道路から斜面方向に約80メートル×100本の横断図を作成する必要があり、計測期間に約1~1.5ヶ月要すると想定されていました。以上の条件に加え、現場は植生の影響も強いため、自社製品「Terra Lidar One」を用いたUAVレーザー計測を選択し、半日で計測を完了いたしました。「Terra Lidar One」は国内導入実績No.1の「Terra Lidar (特許取得済)」の新型モデルとなっており、今年5月に販売を開始しております。詳しくは下記のリンクよりご参照ください。

「Terra Lidar One」発売開始のお知らせ:https://www.terra-drone.net/blog/page-8893/

「Terra Lidar特設ページ」: https://lidar.terra-drone.net/

 

下の図は今回作成した等高線図になります。UAVレーザー計測を選択したことにより、植生の影響を受けない等高線図の作成が可能になりました。本件のような高低差の激しい現場における等高線図も、高精度で表現可能となっております。

また、道路部分は実測で補足を行うことによって、それぞれの測量方法の強みを活かした成果品を作成しております。精度に関しても、全ての評定点で±5センチ以内に収束、標準偏差についても全て±4センチ以内と高精度な計測を実施することができました。

テラドローンは、今後も災害防止/復旧に係るドローンの活用に向けたサービスの提供を加速させ、お客様のスムーズな案件遂行に向けたご提案を実施してまいります。

 

 

■テラドローン株式会社

2016年に創業。東京本社含め、全国に拠点を構え、海外においても欧州・東南アジアを中心に事業展開する、世界最大の産業用ドローンソリューションプロバイダー。 

世界的なドローン市場調査機関のDrone Industry Insightsによる「ドローンサービス企業 世 界ランキング2020」において、産業用ドローンサービス企業として「世界1位」に選ばれ、 2021年2月にシリーズAで15.1億円を調達した。 

測量分野では大手ゼネコン・建設コンサルからの案件を中心に、世界でもトップクラスとな る2,000件以上のドローン測量/点検実績がある。現在、国内導入実績No.1の「Terra Lidar (特許取得済)」の新型モデル「Terra Lidar One」を発売。

点検分野ではINPEXと事業構想「INPEX‐Terra Drone Intelligent Drone構想」を立ち 上げ、DXを推進している。また、同業界向けに特許取得済みのUT(超音波探傷検査)ドロー ンを用いた検査技術も導入している。 

運航管理分野では、JAL、KDDI等と共同でドローン社会の実現において必須の運航管理プ ラットフォームである「Terra UTM」の開発を行っている。 


本件に関する問い合わせ

テラドローン株式会社 

電話 : 03-6419-7193

メール: info.jp@terra-drone.co.jp

HP : http://www.terra-drone.net