2024年1月23日

【コーポレートサイト刷新の裏側トーク(前編)】ポイントは「余白」。ゼロベースから始めた全面リニューアルの舞台裏を大公開!

こんにちは、テラドローン広報チームです。
テラドローンは2023年11月にミッション刷新に加えて、コーポレートサイトの刷新も行いました!
皆さん、既にご覧になっていますでしょうか?
( もし、まだご覧になっていない方はこの後アクセスしてみてください!)

今回の刷新は、プロダクトのロゴデザインやミッションの刷新と並行して動いており、これからのコーポレートブランディング確立に向けた重要なプロジェクトでした。

では、なぜこのタイミングで一気に推し進めたのか。

今回、キーパーソンとして動いたHR/PRチームの鈴木遥花さんとデザイナーのディレクションを担当したYUTOさんに、今だから明かせる「ここだけの裏話」を聞いてみました。

2回に分けてお届けするクロストークのうち、前編となる今回はサイト刷新の経緯やこだわりを中心にお送りします!

‐過去のブランディング刷新の記事はこちら
【取締役×デザイナー対談】テラドローン、リブランディングのプロセス公開!グローバルコミュニケーションを意識したデザインの誕生に密着

‐鈴木遥花さんの記事はこちら
営業職からテラドローンで「未経験人事広報」入社の決め手は取締役のパンチライン!? 想像を遥かに超える貴重な体験の数々

ーーまずは、今回コーポレートWEBサイトを刷新した経緯を教えてください。
鈴木:これまでのテラドローンは、「事業創造」や「事業拡大」、「組織拡大」に重点を置いて動いてきました。

ただ、最近ではドローンの測量や点検以外にも事業領域が大幅に広がり、従来のサイトの内容では情報が古く正しい内容が伝わらなくなってきました。そのため、昨年ミッション刷新の動きが進んだこともあり、このタイミングでサイトの刷新にも取り組むことにしました。

YUTO:1年ほど前にテラドローンに関わることになった時、取締役の関さんからコーポレートブランディングを強化したいとの意向を聞いていました。その流れに合わせてサイトの刷新も進めました。全体的な構成を含めると約半年ほどかけた感じですね。


ーーこの1年でロゴデザインやブランドガイドライン、ミッション刷新なども同時に進みましたが、サイト刷新はどんな部分を意識しましたか?

YUTO:テラドローンが新たに生まれ変わることを具現化したものとして、今回のサイト刷新を位置づけていました。変わったことを印象付けるためにも、トップページにコーポレート動画とミッションを載せて伝えたいメッセージをシンプルに訴求することを意識しました。サイトの構成で言えば、それぞれの事業が点ではなく面で広がる印象を持たせたいと考えていました。今後のさらなる広がりも見据え、グローバルを意識した構成やデザインがポイントです。
 
鈴木:とにかく「正しい情報をわかりやすく伝える」ことを意識しました。サイトを作ることが初めてだったので、関係部署との調整も細かく行いました。


ーーサイトの構築はどんなプロセスを踏んでいきましたか?

鈴木:まずは、サイトにどのような内容が必要か各事業部の担当者にヒアリングしつつ、前職でサイトやLPの構築や作成経験のある開発の飯田さんのお力を借りてサイトマップを作成。このサイトマップを基にページごとの構成の大枠と仮の原稿や想定の画像などをスライドにまとめてYUTOさんに共有し、ワイヤーフレームを組んでいただきました。そこから全体のバランスを事業部担当者と話し合いながら調整して、内容の追加や不要部分を省きながら原稿を作成すると同時にデザインを作り上げてもらいました。その後リリースまでは、原稿や素材、見せ方など細かい部分の調整をし続けました。

※サイトマップ

※ワイヤーフレーム

※デザイン案


YUTO:途中で「ページが増えすぎちゃった…」とか、サプライズみたいなこともありましたね(笑)ページの細かいデザインを詰めつつ、プロダクトのロゴも同時に作成していきました。


ーーデザインや構成で悩んでいたこともあると思いますが、ブレずに進めるためどんな「軸」を置きましたか?

鈴木:コーポレートサイトは会社の「顔」となる存在です。あらゆるステークホルダーにテラドローンの情報を正しく伝えるためにも、ブランドガイドラインの統一など、根本の部分がブレないように整えていきました。

全てのページを作る際、概要の情報や写真、図版などあらかじめこちらで固めましたが、事業の詳しい情報や専門的な部分は当事者にしかわからない部分があります。各事業部のキーパーソンとは、打ち合わせを行いながら中身の文言を考えていきました。他にもキーパーソンが参加するSlackのチャンネルを作りました。そこでコーポレートサイトを刷新する背景を伝えたり、構成を示したりしながら、多角的な視点から表現や構成が適切かを確認していきました。国内外10個ほどのグループが随時並行して動いていた感じですね。

※国内外でのやり取りの様子

ーーデザイナーとのやり取りはどのように進めていきましたか?

鈴木:大まかな構成を組んだ段階でYUTOさんやデザイナーの皆さんと連携するようにしていました。ワイヤーフレームを組んだ後、最初のデザインができた段階で大きな変更を加えなくても大丈夫な状況でした。その上でデザイナーの皆さんとは、見る人がわかりやすい動線やどんな文言にすれば意図が伝わるかなどをこだわって詰めていきました。

YUTO:ブランドガイドラインがあり、ミッション刷新の話も以前から進んでいたので互いに理解するのが早かったです。そのため、サイトの作り込みもスムーズに連携ができたと思います。もし、ブランドガイドラインやミッション刷新などを別の人たちが作っていて「はじめまして」の段階でサイトを作る流れだったら、ニュアンスがズレて時間を要していたと思います。今回は一貫して考えていったのがよかったですね。


ーー社内のフィードバックに対してはどう対応しましたか?

鈴木:フィードバックは各事業部以外の人からもいただき、あらゆる視点の意見をうまく盛り込んだかと思います。ただ、全ての意見を盛り込むと統一感がなくなってしまうため、全体的な構成や伝えたい内容、順序などは変更せずにいきたいことを伝えました。その上で、どのようなものだと見た人に刺さるかといった視点で体裁や画像の選択などのフィードバックを全て反映させました。

一方でUIやデザインなどは、開発部の飯田さんにも色や配置から構成などのアドバイスをもらっていました。例えば、「文字の水平具合がズレている」といった部分など、細かい仕様も見てもらいながらみんなで中身を詰めていきましたね。

YUTO:かなり大変だったんじゃないですか?

鈴木:パンクしそうにはなりましたね… ただ、私が初心者で何が正解かわからないからこそ、取締役の関さんを始めいろんな社員にわからないことを愚直に聞きながら進められる環境に非常に助けられました。


ーーUI/UXの部分ではどんな風にこだわりましたか?

YUTO:スマホで観てもらう時の感覚やデザイン、文字のサイズなどはこだわりましたね。特に今回は余白を多く取るように意識しました。余白が多いとスクロールのハードルとなるので通常は詰めたデザインになりがちですが、今回はあえてある程度余白を設けるように構成しています。


ーーあえて余白を設けるようにした意図とは?

YUTO:スタイリッシュで統一した印象を示すことを狙いました。普通は詰めたデザインで情報量を多くしたり、コンパクトにしたりすることが多いですが、そこをどう調整するか色々と考えていきました。

鈴木:素案のデータに対して私たちからも「もうちょっとこの部分の余白を出したいです」と要望を伝えていましたが、PCでもMacなのか?Windowsなのか?、スマホでは?などそれぞれのデバイスでの見え方を意識して最後までかなりこだわって調整してもらいましたね。

YUTO:背景を色々動かしたり、クリックで特殊な動きが出るようなギミックを駆使したわけでないので、全体的にはシンプルでニュートラルなデザインに仕上がりました。結果的に、誰にでも見やすいようにすることにこだわったと言えるかもしれないです。

まとめ

今回のコーポレートサイト刷新は、コーポレートブランディング全体の取り組みの中で実施できたことが当事者たちのベクトルが揃う大きなカギを握りました。

ゼロベースの段階から数多くのタスクを同時並行で乗り越えた鈴木さん、全体的なブランディング戦略を読み取って体現したYUTOさん、さまざまな視点からフィードバックした各事業部のメンバーなど、テラドローンに関わる多くの人の想いが詰まったコーポレートサイトとなりました。

後編となる次回は、国内外を舞台に拡大し続けるテラドローンならではのコーポレートサイトの特徴や新たにオウンドメディアを立ち上げた狙いなどを中心に繰り広げます。

2人のトークから見えてくるキーワードは「グローバル」と「未来」です。

ぜひ、ご覧ください。