2021年6月29日

UTドローンを用いた非破壊検査で大幅なコスト削減を実現。欧州最大規模のシェル・ペルニス製油所の貯蔵タンク内部点検を実施しました。

テラドローンのグループ会社であるTerra Inspectioneering(本社:オランダ)は、シェル・ペルニス製油所の貯蔵タンクの内部点検を実施したことをご報告させて頂きます。ペルニス製油所は世界的な石油化学企業ロイヤル・ダッチ・シェルが所有するヨーロッパ最大規模の製油所です。

 

Terra Inspectioneeringは今年に入り、英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルがオランダ・ロッテルダムで操業する欧州最大規模のペルニス製油所(処理能力日量40万4000バレル)のタンク点検を10件以上実施しています。超音波探傷機能を搭載した自社製のUTドローンを用いて表面を壊さず、板厚点検を行い、またタンク内に歪みが生じていないかの調査も行っています。

タンクにおける壁厚検査は漏洩とそれに伴う火災防止のためにも必須であり、当社UTドローンを用いた点検を行うメリットとしては、足場の設置が不要になるという点が挙げられます。足場の設置が不要になることで、数百万~数千万のコスト削減と40時間から約1日まで時間短縮が実現されます。

また、テラドローンのグループ会社であるTerra Drone Europe(本社:オランダ)ではドローンを用いて、フレアスタックの点検を行っています。シェル・ペルニス製油所でも今年に入りフレアスタックの目視点検を実施しました。フレアスタックは常に炎を放出しており消耗が激しいため定期的な点検を必要とします。ドローンを用いることで人が登らずとも点検を行うことが可能となり、安全性の向上ならびに時間短縮・コストの削減が実現されます。フレアスタック点検については、目視点検に限らず、赤外線点検や、UTドローンを用いた板厚点検も実施しています。より多くの手法を用いることによって、具体的な損傷状況の把握や、フレアスタックの寿命の試算が可能になります。

Terra InspectioneeringのUTドローン技術は日本でも活用可能となっております。世界的な石油化学企業であるロイヤル・ダッチ・シェルが導入するなど、ヨーロッパではドローンを用いたタンクの点検が主流になりつつあります。ドローン計測の技術を日本でも普及させることで、測量業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献していきたい所存でございます。

 

■テラドローン株式会社

2016年に創業。東京本社含め、全国に拠点を構え、海外においても欧州・東南アジアを中 心に事業展開する、世界最大の産業用ドローンソリューションプロバイダー。 

世界的なドローン市場調査機関のDrone Industry Insightsによる「ドローンサービス企業 世 界ランキング2020」において、産業用ドローンサービス企業として「世界1位」に選ばれ、 2021年2月にシリーズAで15.1億円を調達した。 

測量分野では大手ゼネコン・建設コンサルからの案件を中心に、世界でもトップクラスとな る2,000件以上のドローン測量/点検実績がある。現在、国内導入実績No.1の「Terra Lidar (特許取得済)」の新型モデル「Terra Lidar One」を発売予定。

点検分野ではINPEXと事業構想「INPEX‐Terra Drone Intelligent Drone構想」を立ち 上げ、DXを推進している。また、同業界向けに特許取得済みのUT(超音波探傷検査)ドロー ンを用いた検査技術も導入している。 

運航管理分野では、JAL、KDDI等と共同でドローン社会の実現において必須の運航管理プ ラットフォームである「Terra UTM」の開発を行っている。 


本件に関する問い合わせ

テラドローン株式会社 

電話 : 03-6419-7193

メール: info.jp@terra-drone.co.jp

HP : http://www.terra-drone.net