2025年5月2日

“誰かのために動く力”は、幼い頃の学びから 国際交流と社会貢献を軸に歩む、テラドローン統括マネージャーのCore Valuesとは

こんにちは、テラドローンHR/PRチームです。

テラドローンで働く人たちが仕事上で大切にしている価値観やキャリアの軸を紐解く「Core Values」。
今回は、土木事業本部 データソリューションユニット統括の上村めぐみさんに焦点を当てていきます。

入社以来、さまざまなプロジェクトの立ち上げや運営に携わってきた上村さん。

チームをまとめるマネジメント力の背景には、幼少期から続けてきた習いごとや、教員として子どもたちと向き合ってきた経験が、大きな軸となっているようです。

そんな上村さんがこれまでの経験を経て、テラドローンでこれからどんなビジョンを描いて歩もうとしているのでしょうか。幼少期から築いてきた価値観についてインタビューしましたので、ぜひ最後までご覧ください!


ーーまずこれまでの経歴を教えてください。

大学を卒業して海外留学した後、小学校の教員を5年ほどやっていました。その後、リクルートで2年ほど営業職として働き、テラドローンに入っています。

テラドローンに入って最初の1年は営業部でサービス専任の営業を担当し、データソリューションユニットができたタイミングで半年ほどサービス事業の技術と営業の橋渡しをするコンサルティングチームを立ち上げていました。その後、立ち上がったサービス専任のコンサルティング営業チームの営業担当として異動し、半年ほどを経て営業マネージャー、さらに半年ほど経てサービス事業を統括するマネージャーも兼務する形で現在に至っています。


ーー改めてテラドローンに入社した理由を教えてもらえますか。

教師として30代、40代となり、つぶしが効かない状況になるのはイヤで「どこでも通用する人間になりたい」と思ったことがキャリアチェンジを意識したきっかけでした。もう1つは、国際交流などを通じて「グローバルな視点から見た時の日本が好き」と感じていて、日本のモノやサービスを海外に送り出したいとも考えていました。

ただ、そうしたキャリアの形成も一足飛びにはできないので、まずはリクルートで「修行」をする形になりました。民間企業の仕組みや営業の基本がわかり、自分がやりたいことに少しでも近づけることを考えた時、テラドローンがグローバルに展開している点と社会貢献度が高いインフラ・土木の分野に関わっている点に魅力を感じて入社した感じです。


ーーこれまで国際交流については学生時代から関心を持っていたんですか?

実は幼稚園の頃から「ラボ・パーティ」と呼ばれる英語教育関連の習い事をしていたことが大きく影響しています。ラボ・パーティは単語や文法を覚える一般的な英会話の習い事とは違い、英語劇などを通じて多文化共生とコミュニケーション力を身につける独特な習い事でした。

中学2年生のとき、約1か月間ニュージーランドにホームステイする機会がありました。この経験が、国際交流を意識するようになった大きなきっかけだったと思います。セリフを覚えて話すのは好きな一方、単語や文法を暗記する「勉強としての英語」はあまり得意ではなく、中学生では現地でまともに英語で会話することはできず、単語と身振り手振りで生活していた感じでした。ただ、その中で英語が話せればもっとコミュニケーションが取れる、もっと世界が広がるという気持ちが芽生えて、いつか英語をしっかり話せるようになりたいなと思ったきっかけでした。

その後、大学生の頃にホームステイに行くラボ・パーティの中学生の事前準備のサポートや海外から来る中高生をホストファミリーとつなぐアシスタントをやっていたので、国際交流といった点では周りより身近に感じながら過ごしていました。そして、大学を卒業する際に「やはり自信を持って英語を話せるようになりたい」と思い、児童英語教授法を学ぶためカナダで半年ほど集中的に勉強していました。英語をきちんと話せなかった頃の苦手意識が、このときに払拭できた気がしています

ーーラボ・パーティでの経験は上村さんの軸になっていますね。

大きく影響を受けていると思います。ある時、母親に「なぜこの習い事をやらせようと思ったの?」と聞いたことがあるんですが、英語というよりはコミュニケーション力を身につけることに価値があると思って習わせたと聞き、振り返ると、確かに自分の集団の中での動き方は「ラボ」で身についたものだなと納得しました。

あとは、幼稚園から大学生までの幅広い世代が関わり合いながら物事をやっていくので、年上のお兄さんやお姉さんがリーダーとしてまとめる姿を見て自分が成長した時のイメージが付きやすかったですね。ラボ・パーティで年下の子たちをまとめる経験をしてきた分、同年齢が集まる学校の中でも学級委員などまとめる役が多かったと思います。

ーー長い期間、習い事をやっていると「イヤだな」と思ったことはなかったんですか?

本質的には人前で踊ったり、歌ったりするキャラクターではないので恥ずかしいと思ったことはあります。ただ、私はある意味面白みがないくらいに真面目で、関西人なのにお笑いもわからないタイプなんですよね。だからこそ、恥ずかしい環境でも生真面目にやるほうが褒められると思いながらやっていました。いま私が人前で臆せず話せるのも、そうした環境で自然と訓練する経験を重ねたからだと思います。

ーー「社会貢献」という点も上村さんの軸になっていると思いますが、こちらはどのような経験から意識するようになりましたか?

少し話が逸れますが、小学生の頃から歴史が好きで大学も日本史専攻だったことも影響していると思います。特に幕末から日本が近代化する過程で生きてきた人たちのメンタリティや空気感が好きで近現代思想史を選んだのですが、世界の中で日本がどんな立ち位置にあるのかもそうした流れから興味を持つようになった気がします。

もう1つ、私自身気が弱い性格であることも影響していると思います。小学校6年生のとき、クラス全員で話し合って卒業前最後の席を決める機会がありました。私は学級委員として、みんなの希望をまとめようとしましたが、それぞれの要望を全ては叶えきれず、要望が叶わなかった子が泣いてしまった時に、申し訳ないなと思ってその子に謝りにいったことを覚えています。自分の希望は一つも叶えていない席の結果だったんですけど、「自分が誰かのために叶えてあげる」ということに価値をおいて優先して考えていた気がします。

ーー教師になったのもそうした流れからきている部分もありますか?

そうですね。ただ、いま思えば教師になりたいと思い始めたのが少し早かった気がしています。周りに教えるのが好きで小学校5年生の時から教師になりたいとの夢を見続けてきたので、教師として具体的にどうしたいかというよりも少し暗示に近いような感覚だったのかもしれません。

小学校の教員を選んだのも、勉強を教えたいというよりも生きる上で大事なことを伝えたいとの思いが強かったからです。中でもこちらの伝えたいことが伝わる5、6年生を受け持つことが好きでした。

実際にその世代の担任だった時、先生である私に褒められたいがために、クラスメイトにきつい言葉で注意指摘をした子がいたのですが、その時に「先生の言うことを聞くのも大事だけど、まずは自分たちの仲間を大事にしなさい」と懇々と語ったことがありました。これから中高生の多感な時期に支えてくれるのは今年担任しているだけの先生よりも隣にいる仲間だとの思いからそのように語ったのですが、そうしたことを伝えられるのも全ての教科を受け持つ小学校の教員ならではと思って選んだところがあります。

ーー幼い頃から憧れていた教師の仕事を辞めたのには何かのきっかけがあったのですか?

先日の全社員総会でこれまでを振り返るモチベーショングラフを共有する機会がありましたが、その際に一緒にワークをやったメンバーから「これまでお手本になる人がいなかったんだね」と言われてはっとしました。教師を辞めたのも、当時具体的に背中を追う存在が身近で見つけられなくて、どこを目指してがんばれば良いのか方向性が分からなくなっていたのだと振り返って思いました。

小学校で学級を受け持つには自分の軸としてブレない信念のある種の自信も必要ですが、私の場合は「この子の意見も分かる」「この保護者の意見も分かる」「この先生の意見も分かる」と思うがゆえに何を自分の「教育」とするのか決めきれない状態でした。

ーー教師としての経験を重ねる中で価値観が変化していった部分もありますか?

教師となって子供たちと一緒に過ごすようになると、その子たちに対して「幸せに生きてほしい」と思う反面、一人の教師としては変えられないそれぞれの家庭が置かれている経済事情など家庭環境や障がいによる生きにくさに対するもどかしさもありました。その頃から「社会がもう少しこうなればいいな」「社会を変えるために働きたい」という意識も強まった気がします。テラドローンが好きだと感じるのも、徳重社長が日本発で世界に勝てる企業を作るといったポリシーが日本の社会自体を明るくし、産業を強くすると思えたところにあります。そこに自分の労力を使えるのであれば、社会に良い影響を与えているという実感も持てていいなと思っています。

ーーそうした中で今後テラドローンでどんなことにチャレンジしていきたいですか?

現在は、テラドローンで色んなことをやってきて、自分のなかで事業を作ることよりも組織を作ることのほうが好きなのかなと感じている点があります。事業を育てること自体面白くて好きなのですが、これまでテラドローンで1番楽しかったのは営業チームとしてマネージャーをしている時でした。根本的に誰かのために動きたいタイプなので、人を育てるといった観点からもそんな風に感じたのかと思います。

自分の知見がメンバーに反映されることに嬉しさを感じるので、そのためにも自分自身がもっと経験をして、落とし込んで、次に伝えるといった流れを作り、みんながパワーを発揮できるようなサポートをやりたいと思っています。ただ、自分でガンガンやりたい思いもあるので、そこが悩みと感じている部分といえますね。

ーー最後に、これからテラドローンで働く仲間に向けてひと言お願いします。

組織が大きくなったり、上場したりと変化していますが、この会社のいいところは一人ひとりの裁量権の大きさとやれることが無限大にあるところですね。自分で何かを作り上げたい人や自分で動くことで能動的に経験を積みたい人にとって適している環境だと思っています。ポジション以上の仕事も任されますが、「(このポジションで)こんなことをやらされるのか」と「こんなこともやらせてもらえるのか」と捉え方次第で価値が変わりますし、自分の能力よりも上の仕事をやることに魅力を感じられる人はテラドローンでの仕事を楽しめると思いますので、ぜひお待ちしています。

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