空飛ぶクルマなどの次世代エアモビリティ(UAM/AAM)やドローンが日常的に飛行する未来を実現し、既存の航空機と安全に効率よく共存できるようにするためには、運航管理システムの存在が欠かせません。

世界第2位のドローンソリューションプロバイダーであるTerra Drone、国家レベルでの運航管理システム(UTM)導入・実装で世界トップクラスの実績を持つUnifly、そして、ドローンや空飛ぶクルマの市場が世界最大規模と言われるアメリカにおいてUTM市場でトップシェアを誇るAloftの3社は、グローバルにおける空のインフラ構築の実現を目指しています。

3社がこれまで、それぞれの国・地域で積んできたUTMの実績をもとに、グループ一丸となり、欧州や米州、中東、アジアなどの国外をターゲットにグローバルで通用するデファクト・スタンダート(業界基準)となるようなUAM/AAM向けの運航管理システムの開発を進めていきます。

Terra Drone 代表取締役社長 徳重 徹
Terra Drone
代表取締役社長 徳重 徹
2010年代の黎明期の頃から、グローバルでドローン業界に貢献してきました。
ドローンや空飛ぶクルマが日常的にたくさん飛ぶためには、新しい空のインフラが必須です。
次世代エアモビリティ(UAM/AAM)向け運航管理システムの開発は、新たな産業の拡大のためにも重要だと考えています。
Unifly CEO Andres Van Swalm
Unifly
CEO Andres Van Swalm
航空管制官の経験から、2012年頃にUTMの概念を思いつき、2015年にはUniflyを創業しました。
以来、UTM技術の開発に取り組みグローバルで展開・運用し、ドローン市場の成長に貢献してきました。世界各国でドローンやUTMを取り巻く規制が進化する中、空飛ぶクルマを始めとする次世代エアモビリティ(UAM/AAM)は次なる挑戦です。
これまでのUTM導入で培った知識や経験を活かし、UAMを既存の空域に安全かつ効率的に統合することを目指しています。
Aloft CEO Jon Hegranes
Aloft
CEO Jon Hegranes
アメリカというドローンの巨大市場において、連邦航空局(FAA)の認定を受けたUTMやフリート管理ソリューションを提供することで、業界の成長に貢献してきました。
また、企業や政府が日常的にドローンを使用するニーズに対応するために、規制機関やドローンメーカー、その他のステークホルダーとも協力してきました。
空飛ぶクルマ業界には大きな可能性があると考えており、アロフトはイノベーションを推進し、空の安全を守っていきます。

3社が目指す次世代エアモビリティ向け運航管理システムとは?

既存のUTMは、空飛ぶクルマの飛行を機能的に完全にサポートできる仕様になっておらず、次世代エアモビリティ(UAM/AAM)向け運航管理システムは、より多様で複雑なものになると考えています。そうしたなか3社は、空飛ぶクルマの飛行に不可欠な機能の開発を進め、既存のUTMに組み込む形で、UAM/AAM向け運航管理システムのプラットフォームを構築していきます。また自動化に重点に置き、運用の効率化を促進していく方針です。
さらに現在、各国で実装が進む既存のUTMと同様、国ごとに一部異なる仕様となることを想定している一方で、中長期的にはグローバルでのシームレスな相互運用・統合を目指して規格化などにも積極的に貢献していく方針です。

グループのUTM事例